臨床實驗
流涙症の統計的一考察
有村 正明
1
1國立福山病院
pp.28-32
発行日 1954年1月15日
Published Date 1954/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201712
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眼科臨床上流涙を主訴として來る者が割に多く特に冬期は外來患者の何%かがこれで占められている。併し一般には涙腺と涙道の機能異常に其の原因を求め,且つ兩者の間は各々獨立した疾患として治療の對照になる弊におちいりやすい。そこで私は涙腺機能検査をSchirmer氏の變法で,涙道の通過機能を「フルオレスチン」微量結膜滴下法で,又涙道の通過性を涙道洗滌法で検し併せて結膜,角膜の肉眼的觀察を夫々同一患眼について行い,其の結果を綜合して流涙症の實體について考察を加えた。
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