特集 第6回日本臨床眼科学会講演集(普通講演)
(53)サルフアジン軟膏の各種細菌性結膜炎に對する治療效果(第1報)
武本 吉浩
1
1千大眼科
pp.207-210
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201438
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最近の著しい抗生物質療法の進歩によつてサルフア劑の治療への應用がやゝ狭められて來たことは否定出來ないと思われる。然しながらサルフア劑は比較的低廉であり,又抗生物質とは作用機轉を異にする等の特色があり,今日においても依然として一般醫家に賞用されている現状である。しかも近時,新しく有力なサルフア劑として,イルガフエン,ガントリシン。(邦製品サルフアジン,又はサイアジン)。ズプロナール等が出現し廣く各種疾患に應用されるに至つた。
我が教室においては,さきにトラコーマ治療に世界に魁けてホモスルフアミン軟膏を用い,トラコーマに對して大いなる效果を擧げたことは衆知の通りであります。
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