臨床實驗
テラマイシン軟膏の眼疾患に對する效果に就て
田地野 正輝
1
,
中島 德三郞
1中日本重工神戸病院眼科
pp.454-458
発行日 1951年7月15日
Published Date 1951/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200897
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1950年Finlayにより「テラマイシン」と稱せられる新しい抗生物質がStreptomyces rimosusより分離され該物質は「グラム」陽生及陰性菌,好氣性及嫌氣性菌のみならす「リケッチア」及び或種の「ヴィールス」をも含む極めて廣範圍の多種多樣の生物による疾患に對して有效であるとされた。
「テラマイシン」は現今内科的及外科的方面で主として經口的に使用されている樣であるが,眼科領域に於ては三井氏等(6)が初めて軟膏として局部的に應用し,殊に從來極めて難治とされている,「トラコーマ」に對し興味ある顯著な治療成績を報告された。其後桐澤(3),筒井(5),中島(11),入野田(12)氏等の學會報告によつても優秀な結果を得ている。
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