臨牀實驗
白内障手術眼に於ける角膜亂視と全亂視との比較
赤松 二郞
1
1倉敷中央病院眼科
pp.168-170
発行日 1949年4月15日
Published Date 1949/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200355
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緒言
私共は通常Javal-SchiötzのOphthalmomerを用いて角膜亂視を測定し眼鏡矯正の補助にしているが,角膜亂視と全亂視とが必ずしも一致しない事は既に周知でありMärquezは兩亂視の差に殘餘亂視なる名稱を付けた。所で殘餘亂視の主要なる部分を占めるものが水晶體亂視である事は一般に信ぜられているか,との間の關係を實際に檢索するには無水晶體眼を使用するのか最も簡便であるにも拘らず此の研究は畑氏等小數の報告があるに過ぎない。
茲に私共は眼底及び中間屈折體に異常のない白内障手術77眼を選び角膜亂視と全亂視とを比較し,更に之等と矯正眼鏡亂視との關係に就て檢索を試みたのて報告する。
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