臨床實驗
各種眼結核症に對するPAS (注射用)の應用に就て(第Ⅰ報)
片山 太郞
1
,
鶴見 松太郞
1
1日赤岡山病院眼科
pp.783-785
発行日 1952年10月15日
Published Date 1952/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201300
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緒言
最近數年來結核症に對し多くの新藥が製作され結核の化學療法は著しく進歩した。眼科領域に於ても本症に對して多くの報告が發表され著者もStreptomycin (以下ストと略す)を眼結核症に使用しその治療成績を眼紀2巻に報告した。今回はParamino salicylic-acid (以下P.A.S.と略す)のナトリウーム鹽(注射用)を眼結核症に用いてその治療經過を觀察した。文献によればBemhe-im氏はP・A・S.が結核菌の呼吸酵素系に作用をする事を報告し更にLehmann氏はP.A.S.を臨床的に應用してその成績を報告したが眼科領域に於てもP.A.S.の内服,點眼,イオントフオレーゼ等による報告例がある。
最近P.A.S.使用上の缺點を補う注射用のP.A.S.が作成されたので著者は之を各種眼結核症の局所に使用して些か興味ある成積を得たので報告す。
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