臨床實驗
結核性眼疾患に對するネオミノフアーゲンAT (N.A.T.)の效果
重松 典雄
1,2
,
佐野 公子
1,2
1京都大學醫學部眼科教室
2北野病院眼科
pp.695-697
発行日 1952年9月15日
Published Date 1952/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201266
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緒言
ネオミノフアーゲンA.T.(N.A.T.)はリヂンを主體とする鹽基性アミノ酸で,結核菌に對しては菌體の類脂體被膜を鹸化分解し,單核白血球の喰食作用を賦活すると共に,病巣周邊組繊の結締組織化を招來する事を市川,齋藤兩氏が實驗的研究に依つて證明している。本剤に依る眼疾患の治驗報告は,森田氏のものがあるのみで未だ他の報告に接しない。少數例ではあるが京都大學眼科教室竝びに北野病院眼科に於て經驗した症例を一括してN.A.T.の治療效果を些か検討してみたい。
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