臨床實驗
病竈感染を思わしめ比較的良性な經過をとつた反覆前房蓄膿性虹彩毛樣體炎の1例
市原 正文
1
,
伊藤 裕之
1東京都職員飯田橋病院眼科
pp.558-560
発行日 1952年7月15日
Published Date 1952/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201220
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緒言
余等は和和25年より26年にかけ反覆前房蓄膿性虹彩毛樣體炎(以下R.H.と略す)と思われる1症例を經驗し,その經週を比較的長期に亙り觀察した。本症患は1898年Neuschiiberにより初めて報告され,以後Reis (1906), Koeppe (1917),Gilbert (1920), Stähli (1920), Weve (1923),Urbanek (1930), Blobner (1936),その他の報告があり,我が國に於ては大正10年伊東信次氏が日眼25巻に報告されたのをはじめとし數十氏の報告があつて餘り珍らしくはない。しかし余等の例の如くに病竈感染を思わしめかつペニシリンが良效した例は多くない故にここに報告する。
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