眼科醫の知識
結核の新藥
高部 益男
1
1厚生省
pp.503
発行日 1952年6月15日
Published Date 1952/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201198
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——「特効藥」が次々と登場してはストレプトマイシンだけを殘して消去つてしまつた。しかも,なお,結核は健在である。(タイム誌より)
本年2月下旬結核の新藥現わると月刊紙がアメリカ特電を掲載したので患者も製藥會社も醫者も大騒ぎをした。これと同じことは過去何回もくり返された所である。古くはコツホ氏のツベルクリンから新らしくはドマーク氏のチビオレに至るまで,そして今猶わずかにストレプトマイシンと外科療法とが結核治療の根本原則,大氣安靜榮養療法の補助的立場を守つているだけである。
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