臨床實驗
脈絡膜剥離に因る外傷性近視
中村 道紀
pp.382-385
発行日 1952年5月15日
Published Date 1952/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201155
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緒言
私は外傷性近視の成因に對する文献の考察を兼ねて,その成因に關する1つの提案を試みようと思う。即從來外傷性近視が記載されたのは外國に於てはManfredi氏(1871)吾國に於ては賀古氏(1909)に始まり,現今迄毎年數多くの報告例があり,その成立機轉に就ての記載も種々あり,既にその機構に就いての論理は出盡したかの感があるが,未だ疑問の餘地が多い樣に考えられる。
私は眼球の破裂無くして前房が消失し,瞳孔散大と同時に外傷性近視を起した1例を經驗したので,此の經過を觀察してその成立機轉を考察し,御批判を乞う。
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