私の經驗
ヌペルカイン加水溶性軟膏の研究
石黑 宏太
1
1京都府立醫大眼科
pp.351
発行日 1952年4月15日
Published Date 1952/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201145
- 有料閲覧
- 文献概要
ポリエチレングリコール(カーボワツクス)は水溶性にして,藥品との混和性廣く,且つ毒性少き點より,醫藥方面では軟膏基劑,賦形劑溶媒等に利用されている。
眼科用軟膏基劑としての應用性に就いては,岸本柴田兩氏は分子量1500カーボワツクスを用い基礎實驗の結果,點眼直後暫時の輕い疼痛と結膜に對する輕微な刺戟はあるが,點眼用として使用可能とされ又散縮瞳藥を指標としてワゼリン及び水を基剤とした場合とその効力を比較し,カーボワヴクスが最も有利であると發表した。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.