臨床講義
急性失明(急激に起る高度の視力障碍)—附・鼻性視神經炎
菅 一男
1
1三重醫大
pp.348-350
発行日 1952年4月15日
Published Date 1952/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201144
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12歳の學童。6人兄弟の末子,遺傳的關係に特記すべき事項なく,患者は生來健康にして著患を知らない。
現病歴:3月16日第1回の腸チブスワクチンの注射を受け,發熱約40度に及んだが約2日にして解熱。23日(第1回注射後7日目)に第2回目の注射を受け,再び約40度近くに發熱した。25日(注射後2日目)頃より頭部殊に左側の前額部に壓重感を覺え,其の翌朝より左眼窩深部の鈍痛と共に同側眼上急激且つ高度の視力低下を來し,28日(發病約3日目)來院。
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