臨床實驗
眼瞼縁炎に對する1治療法
水野 勝義
1
1市立岡崎病院
pp.240-242
発行日 1952年3月15日
Published Date 1952/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201103
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慢性,急性を問わず眼瞼縁炎は多かれ少かれ結膜疾患を伴い,其故に眼脂分泌と點眼剤の刺戟とは特に瞼濕疹難治のものとし,一方濕疹に對する塗布軟膏の多くは眼組織に判し刺戟性があるために両者の惡循環は増々瞼炎を慢性に追い込み,眼科醫を手古摺らせた。
從つて從來の治療法は眼組織に對しては刺戟の少い塗布剤,例えばニシチン軟膏,ピオクタニン白降汞軟膏を局所に塗布すると共に全身轉調療法を實施して來た。そして何時とはなく,何の藥剤が奏效したともなく治癒したものである。然し其の間に於ける患者は白,紫等外顴の惡い藥剤を塗られなから,餘儀なく通院しなければならないのは氣の毒な事である。
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