増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド
1 眼瞼・結膜
眼瞼縁炎
鈴木 智
1
1京都市立病院眼科
pp.53-58
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214147
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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント
クリニックから病院へ紹介するとき
・初診時すでに重症の場合.
① その日のうちに紹介可能→薬処方をせず紹介.
② その日のうちに紹介不可能→点眼や眼軟膏などの局所薬剤の使用歴を確認し,接触性眼瞼縁炎を疑う場合には休薬を指示,感染性眼瞼縁炎を疑う場合には(できれば眼瞼縁を擦過し培養に供してから)抗菌薬点眼,抗菌薬眼軟膏を開始して紹介.
・初診時は軽症や中等症で原因薬剤の休薬や局所抗菌薬で治らない場合→治療を変更せずに紹介.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・感染性であれば,感染が十分抑制でき,起炎菌(確定しない場合には想定でもよいが)の情報をつけて今後の抗菌薬選択の情報を提示できるようになったとき.
・薬剤アレルギーによるものであった場合には,炎症を消退させ,原因薬剤を確定し使用禁忌(あるいは要注意)薬として連絡が可能になったとき.
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