臨床實驗
眼筋無力症に對する眼瞼下垂手術
栗崎 正孝
1
1福島女子醫專眼科
pp.649-650
発行日 1951年10月15日
Published Date 1951/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200960
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眼筋無力症は田野邊氏(1934〜5)の研究によつて確立した疾患であり,決して稀な疾患ではない。而して之が治療にはワゴスチグミンが效果ある事は周知の事である。又最近では日隈氏(1948)副腎皮質製剤及びビタミンB2を用いて可成り持續的の效果を見たと報告し,八十,三宅氏(1950)は頸毬剔出を行い好成績を得たと報告した。然しワゴスチグミンの效果は一過性であつて永續的でないと言う缺點がある。從つて眼筋無力症による眼瞼下垂で症状固定せる場合に,持續的效果を收めようとするには,手術的療法が必要と考えられるが,未だ斯る手術を行つたと言う報告は見られない。私共は發病以來8年を經過した眼筋無力症の1例に眼瞼下垂手術を行い好結果を得たので報告する。
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