特集號 第5回關東甲信磐越眼科集談會
普通講演
(40)角膜の自由水と結合水の實驗的研究(第1報)—健康家兒眼に於ける角膜の自由水と結合水に就て
靑木 豊
1
1群大眼科
pp.179-180
発行日 1952年2月15日
Published Date 1952/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201084
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はしがき
生體組織内の水はGortnerに依ると通常自由水(free water)と,組織成分と堅く結合して容易に離れない結合水(found water)とより成つているという。この説は1936年Hatshekによつて考按された鹽化コバルト法によつて急速に發展し,我が國でも東氏の紹介以來既に安保,大八木小谷氏等により腦組織に試みられているが,眼組織については昨年早野氏が網膜の結合水は33.44%(明),31.98%(暗)で次で角膜,葡萄膜鞏膜,水晶體の順に少ないと報告しているのみである。
私は角膜含水量の再検討を行うと共に,いろいろな條件の下で角膜の自由水と結合水との關係が如何なる状態にあるかを知るために,先ず健康家兎角膜についての實驗を行つたのでその結果を報告したいと思う。
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