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小兒水腎症に就て
高柳 十四男
1
1新潟大學醫學部皮膚科泌尿器科教室
pp.353-356
発行日 1953年6月1日
Published Date 1953/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491200985
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小児水腎症は腹部腫瘤を形成する疾患の中で忘れてはならないものの一つで左程稀ではないが,その内容が1立を超す巨大な水腎症は比較的稀である。私は最近3歳の男児と4歳の女児に於て,内容1200cc及び2000ccに及が水腎症を經驗したので,さきに當教室の向山敏幸が第113回新潟地方會に發表した5ヵ月の男児と2歳の男児の水腎症例をも併せてここに報告し,小児水腎症及び巨大水腎症に就て2,3の興味ある點に就て述べようと思う。
症例 1 3歳9ヵ月の男兒,初診,昭和27年6月27日
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