特集 第6回日本臨床眼科学会講演集(普通講演)
(16)實驗的角膜實質炎に於ける房水の變化(第2報)
白井 仲
1
,
堀 信夫
1
,
田山 和子
1
,
井上 豊子
1
1日大眼科
pp.109-112
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201414
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アレルギー性角膜炎の實驗は1911年Wesselyの實驗に始り,Szily und Arisawa等が,之を系統的に體系付け,其の後丹田,浦山,淸澤等により詳細な生體觀察及び病理組織學的検索が行われて居るが,此の場合に於ける房水の變化を生化學的に究明したものはない。
吾々は既に一部を日眼總會で發表した樣に,房水の變化を生化學的方面より究明せんとして實驗を行つた。即ち感作家兎の角膜を同抗原で再感作した際,Wessely第5型)の前眼部の變化を長時間にわたつて觀察しつゝ,各時期に於ける房水の生化學的成分を測定し,對照眼と比較検討した。猶,此と共に非感作家兎の角膜に同抗原を注射したもの(Wessely第1型)に付いても同樣の實驗を行い其等の成績を併せて比較検討した。其等の成績の一部は前回既に報告したが,其の成績は觀察期間も短く,充分な追求を行い得なかつたので,更に長期間に互る成績を此處に發表する次第である。
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