臨床講義
眼疾とコーチゾン
倉知 與志
1
1金澤大眼科
pp.57-59
発行日 1952年1月15日
Published Date 1952/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201048
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最近,腦下垂體前葉ホルモンの1つであるACTH (adreno cortico tropic hormon)とアクスにより刺激されて分泌される副腎皮質ホルモンの1つであるコーチゾンCortisoneとが世界の醫學界の注目を浴びて居り,これらの研究を行つたHench,Kendall,Reichstein諸氏に1950年度のノーベル醫學賞が與えられたことは,諸君が既に御承知の通りである。
これらのホルモンは,當然のことながら,眼科領域でも利用され出し,當教室でも目下その應用經驗を重ねつつあるが,本日はその中から症例をとり上げ,この新しい藥剤がそれらに對し如何樣な効力を發揮したかを述べ併せてこれまでに得た經驗についても略述してみたいと思う。
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