臨床實驗
硝子體液の循環に關する實驗的研究—第4報 各種感壓手術施行後眼壓恢復せる家兎眼に於ける硝子體液循環に就て
田上 正康
1
1熊本醫大眼科
pp.331-333
発行日 1951年5月15日
Published Date 1951/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200854
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緒論並びに實驗方法
私は曩に第3報に於て虹彩切除術,鞏角膜管錐術等の減壓手術を行い眼壓が未だ低下している時期の硝子体液循環に就き實驗的研究を行い,對照眼たる健康眼のそれと比較研究した所,第3報に述べた樣な結論を得た。そこで今回は減壓手術を行い眼壓低下後更に時日を經過し眼壓が正常に復した場合に如何なる相違が生ずるか否かを追究して見た。
實驗方法は第3報に述べ左と同樣な方法で各種減壓手術を行い眼壓を減退せしめその後或る日時經過後,眼壓が正常に復し,その状態が更に15〜30日經週した眼球に就て第1報に述べた方法に從い常に健康家兎眼の實驗を對照として組織學的に精査した。
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