臨床實驗
テラマイシンによるトラコーマ治療法の研究
三井 幸彦
1
,
田中 智惠
1
,
東家 齊
2
,
岩重 陽三
1
,
山下 喜一
1
1熊本大學眼科學教室
2熊本縣廳衞生部豫防課
pp.325-330
発行日 1951年5月15日
Published Date 1951/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200853
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テラマイシンは1950年Pfizer & Co.の11人の科學者が共同して作つた,新しい抗生物質である(1)。この抗生物質は廣い範圍の有效スペクトルを持つており,グラム陽性菌,陰性菌,好氣性菌,嫌氣性菌,スピロヘータ,リッケチア及び或る種のヴイルスにまで,その有效範圍は及ぶといわれている。
前回私共は少數例の實驗に於いて,本抗生物質がトラコーマに極めて有效である事を報告した。(2,3,4)。今回私共は約700例のトラコーマ患者に就いて,テラマイシンの效果と,その最適使用方法に就いて研究した。
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