臨床實驗
遺傳緑内障の世代連關に就て
小島 克
1
1名大眼科
pp.296-298
発行日 1951年5月15日
Published Date 1951/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200841
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外國及び本邦での緑内障遺傳家系は尚,多いとは云えないが,優性型式を採つている家系を以つて,3世代に還元してみて,その發現が,世代間においてどの樣な連關を示すかを調べてみたが,外國と本邦ではその發現に多少異つた點が認められたので茲に記載したい。
方法外國優性型家系Eleischer, Ploscher, Rohmer,Laward, Ludin, Rohmer, Rogman, Hoeve, Nettleship Ⅰ,Ⅱ,Ⅲの11家系,本邦,鹿兒島,熊野御堂,池田,小口氏,小島等の家系を材料とした。孫,父母,祖父母と3代とし,祖父母(Cγ)父母(Bβ)孫(Aα)と示す。A.B.Cは罹患αβγは健者とし,父母(Bβ)は2人,祖父母(Cγ)は4人とする。各家系について各系統ABC,ABγ,AβC,Aβγ,αBC,aBγ,αβc,αβγ,を計算する。更らに是より表の如き所要の組合わせを作つて連關を見る。尚,2×2分割表,標本相關係數,母集圍相關係數よりその檢定によつて,3世代間における相關の有意性を調べる。
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