症例集
早老性白内障の遺傳例に就て
小口 昌美
1
,
吉川 史郞
1
1日本医大眼科
pp.173-174
発行日 1950年4月15日
Published Date 1950/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200570
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老人性白内障は庄司教授の分類によると,45歳以上を老人性白内障,44歳以下を早老性白内障或は若年性白内障或は若年性白内障とされている.栂野氏は60歳以上の外來患者の25%に白内障を,三宅,吉田氏等は46歳以上男13.7%,女19.7%,60歳以上男27.8%,女37.3%の白内障を有すると報告している.斯の如くに老人性白内障は相当に数多いものであるが,患者の生存中手術の対照となる迄進行するか,或は相当長い間進行せすに終るものも多数ある訳である.從つて遺傳的関係の調査研究も年齢の関係上困難が伴う.私共は最近早老性白内障の遺傳的関係著明な1家系に遭遇したので報告する.
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