臨床實驗
特異なる像を呈せる梅毒性鞏膜炎の2例
原 博
1
1日本醫大眼科
pp.293-295
発行日 1951年5月15日
Published Date 1951/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200840
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緒言
梅毒性鞏膜炎に就て,一般成書には,血清反應を參考にし鞏膜上に隆起を生じ,表面が潰瘍を起すものを護謨腫と云い,是れは速に駆梅療法を行えば,豫後は良好なるものであり,亦,全鞏膜が腫脹充血し,角膜を圍繞し虹彩毛樣體炎を續發するものとか,反對に虹彩毛樣體炎に續發するものも,結果は不良であるとされている。私は最近特異なる像を呈せる,梅毒性鞏膜炎2例内1例は輸血梅毒より發生せるものを自驗したのでこゝに報告する次第である。
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