症例集
ペニシリン療法における淋菌性結膜炎分泌物中細胞像の推移に就て
上岡 輝方
1
1慈大眼科
pp.145-148
発行日 1950年4月15日
Published Date 1950/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200560
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緒言
種々の結膜疾患の際に,分泌物中の細胞像を調べ之に診斷根拠を求めんとする研究は,かなり古くから行われ,我國に於ては,宮下,小口氏等を初め多数の報告がある,然して淋菌性結膜炎の場合の細胞像については.樋口良之助氏の詳細なる記載があり,氏は8つの症例に就て,経過を追いて分泌物中の細胞像を調べ,更に組織的檢索をとげ臨床所見との比較を行つた.私は淋菌性結膜炎にペニシリンを使用し,その際の分泌物中の細胞像の推移を檢し,樋口氏の場合と比較して稍々興味ある所見を得たので茲に報告する次第である
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