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結核性及び淋菌性尿道側管炎に就て
淡輪 邦夫
1
1日本醫科大學泌尿器科教室
pp.495-498
発行日 1953年8月1日
Published Date 1953/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201025
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緒言
泌尿器結核の中で結核性尿道疾患は一般に稀であり,特に前部尿道周圍組織内に結核性膿瘍を形成せる症例報告は極めて少く,且つ結核性尿道側管炎に就ての記載は文献上之を見ない。
淋菌性尿道側管炎に就ては既に大正11年佐藤氏昭和3年田林氏に依り詳細なる記載があり,最近立花氏は化學療法を施行した男子尿道淋の病理組織學的研究を發表した。最近當教室に於て内尿道側管より發生した結核性及び淋菌性尿道周圍膿瘍の各1例を經驗し,之を全剔出し組織學的に比較検討を行い得たので茲に報告する。
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