綜説
眼科局所麻醉に就て
萩原 朗
1
1岡山醫大眼科
pp.91-96
発行日 1949年3月15日
Published Date 1949/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200330
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眼科手術に於ける局所知覺麻醉には表面麻醉と浸潤麻醉とを用ひて大體は足りるやうであるが,深部組織の麻醉にはこれのみでは屡々不充分であり,更に傳達麻醉を必要とする場合が尠くない。從つて患者の苦痛を除く上にも,麻醉藥劑の經濟の上にも傅達麻醉は眼部知覺神經の正確なる知識の基礎の上に立つものであることが要望せられる。次に先づ眼窠及びその附近に於ける知覺神經の走行並にその分布状態を述べて記憶を新にしよう。
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