Japanese
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特集 麻酔の進歩
麻醉とPoor Risk(小児,老人の麻醉を含む)
Anesthesia for poor risk patients
天野 道之助
1
,
山本 道雄
1
Michinosuke Amano
1
1慶応大学医学部麻酔科
pp.1018-1024
発行日 1957年12月25日
Published Date 1957/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201685
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Ⅰ.Riskの意義,及びPoor Riskを形成する因子
Riskとは,「危険」或いは 「危険を賭して行う」という意味である。
麻酔に於けるPoor Riskとは,特に偶発症が起りやすく,患者の予後不良を考えさせられる状態である。即ち,高血圧や心臓疾患等の循環系合併症,肺気腫,喘息等の呼吸系合併症,或いは消化系,内分泌系等の,所謂,術前合併症の存在が問題であり,手術浸襲の程度,即ち心臓の手術,大血管の手術や,肺の手術等も重要である。この二つの因子が,患者の予後を判断する上に重要と考えられている。
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