Ⅱ臨牀實驗
眼瞼癌腫2例
菊川 舜二
1
1日本醫大眼科
pp.109-114
発行日 1948年7月20日
Published Date 1948/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200245
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第一章 緒言
眼瞼癌腫は決して稀有なる疾患には非ざるも術他臓器の癌腫に比し其數は遙かに僅少である由來癌腫は再發の傾向強く治癒困難なるのみならず,早期に他臓器に轉移を營み豫後を頗る不良ならしめる。然るに眼験癌腫は他臓器の癌腫に比し數回の再發を重ぬるも尚他臓器への轉移は比較的稀である。
斯に私は眼瞼に原發せる扁平上皮癌の一例と恐らく篩骨蜂窩に原發し僅か6ケ月の間に左眼瞼内眥部,左鼻腔,副鼻腔に蔓延せし扁平上皮癌の1例を報告せんとす。
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