特集 図で早わかり 実戦!眼科薬理
Ⅱ.眼科臨床薬理各論
4.神経系疾患
抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎
國吉 一樹
1
1近畿大学医学部眼科学教室
pp.188-193
発行日 2013年10月30日
Published Date 2013/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104999
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POINT
◎抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎とは,血清中の抗アクアポリン4抗体が陽性である視神経炎で,すべての視神経炎の10~38%を占める。
◎抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎の多くは初発時に球後視神経炎の形をとり,経過中に視神経脊髄炎になることが多い。
◎抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎は,他のタイプの視神経炎に有効であるステロイドパルス治療に低反応ないし無効で,視力予後は不良である。
◎発症早期に血漿交換を行うと有効である。
◎近年ではステロイドパルス治療後の大量免疫グロブリン投与の有効性が報告され,臨床治験が進行中である。
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