特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
6 神経,外眼部,腫瘍などの疾患
■外眼部疾患
血清IgG4値とMikulicz病の関連
高比良 雅之
1
1金沢大学大学院医学系研究科視覚科学(眼科)
pp.430-435
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103986
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ここが変わった!
以前の常識
●Mikulicz病は,涙腺,唾液腺の対称性腫脹をきたす病態を意味し,Sjögren症候群との異同が議論されていた。
現在の常識
●Mikulicz病では高IgG4血症を伴い,Sjögren症候群とは明らかに異なる。IgG4関連疾患は全身の多臓器にわたり,Mikulicz病はその部分症である。
●涙腺以外にも外眼筋腫脹や血管周囲腫瘤などのIgG4関連眼窩病変がみられる。眼窩リンパ増殖疾患の約2~3割はIgG4関連であると考えられる。
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