特集 眼科診療:5年前の常識は,現在の非常識!
2 眼表面・角膜疾患
■診断・治療
春季カタル患者の実態と治療
海老原 伸行
1
1順天堂大学医学部眼科学講座
pp.149-153
発行日 2011年10月30日
Published Date 2011/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103926
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ここが変わった!
以前の常識
●春季カタルは年少の男子に多い疾患と考えられているが,日本における調査はない。点眼療法には抗アレルギー点眼薬とステロイド点眼薬を使用する。ステロイド点眼薬使用時には眼圧上昇に注意を要する。
現在の常識
●春季カタルは10歳前後の年少の男子に多い疾患であり,点眼療法には抗アレルギー点眼薬と免疫抑制点眼薬を使用し,それでも改善しない場合にステロイド点眼薬を追加処方する。思春期に向けて寛解していくが,アトピー性皮膚炎合併例では遷延化することもある。
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