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連載 つけよう! 神経眼科力・18
視神経疾患における血液からの情報
How to order and evaluate the laboratory data for the optic nerve disease
中馬 秀樹
1
Hideki Chuman
1
1宮崎大学医学部感覚運動医学講座眼科学分野
pp.1398-1403
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103820
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まずは臨床診断が大事
のっけからこのようなことを言うのは恐縮ですが,血液検査だけに頼ってはいけません。正確な診断のためには,まず臨床診断をしっかりすることが大切です。
例えば,感度が40%,特異度が96%の検査があるとしましょう。病歴や臨床所見による検査前確率が90%である場合,その検査が陽性であれば検査後確率は99%に上がり,検査が陰性であれば85%になります。検査前確率が0.5%の場合,検査が陽性であれば検査後確率は5%で,検査が陰性であれば0.3%になります。検査前確率が50%の場合,検査が陽性であれば検査後確率は91%に上がり,検査が陰性であれば38%になります。
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