連載 もっと医療コミュニケーション・15
患者との会話での医師のストレス解消法―パフォーマンス学の三つのCで切り抜けよう
佐藤 綾子
1,2
,
綾木 雅彦
3
1日本大学藝術学部
2国際パフォーマンス研究所
3昭和大学藤が丘病院眼科
pp.350-352
発行日 2009年3月15日
Published Date 2009/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102637
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午後2時のJ大学の整形外科では,朝一番から待っていた患者たちの診察がそのまま続いていて,A先生はこの間一度の休憩もなく,昼食もとらずにずっと診察をしていました。
午後2時に診察室に呼ばれた私に,A先生は「本当にいつもこんな状態なのですよ。とにかく患者の予約を次々に受けていて,窓口に来ている患者に『今から帰ってください』ということは一切できないので,毎度こんな具合になってしまいます。この時間になるともう本当に疲れてしまって,お腹も空いてくるから困りものですよ。どうしてもイライラしてしまうこともあります」とおっしゃいました。
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