連載 もっと医療コミュニケーション・12
温かい医師は姿勢と動作でわかる―「動作学」の活用法
佐藤 綾子
1,2
,
綾木 雅彦
3
1日本大学藝術学部
2国際パフォーマンス研究所
3昭和大学藤が丘病院眼科
pp.1964-1967
発行日 2008年12月15日
Published Date 2008/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102560
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私たちは人の話を聞いていて,その話がおもしろければ身を乗り出し,目の前の相手のことが心配になれば斜め下から相手の顔を覗き込むようにして,目の色を窺おうとします。相手の話に退屈すれば,ついつい貧乏ゆすりを始めたりします。体は正直なのです。
このような体の動き全般を研究する学問分野を「動作学(キネシクス)」といいます。「キネ(kine)」はラテン語の「動く」から発生しています。「映画」の「シネマ(cinema)」も,もともとは「キネマ(kinema)」から発生したもので,運動学は「キネマティックス(kinematics)」,テレビ用のブラウン管は「キネスコープ(kinescope)」という具合です。
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