今月の表紙
Meesmann角膜ジストロフィ
小林 泰子
1
,
寺崎 浩子
2
1山口大学
2名古屋大学
pp.833
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102260
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症例は71歳男性。幼少時から両眼の視力が不良で日中に羞明を自覚することが多かった。両角膜全域にわたり上皮下の微小囊胞を認めた。遺伝子検査により,Meesmann角膜ジストロフィ(R135G)と確定診断した。
Meesmann角膜ジストロフィの微小囊胞は,ほとんどが透明で直接光での観察では消えてしまうため,虹彩からの反帰光を利用して角膜にフォーカスを合わせた。撮影に際し注意した点は病変部位を高倍率で撮影したことで,次のような撮影条件を設定した。患者の視線は正面を保ち,倍率25倍,絞り22,フラッシュステップ3,周辺フラッシュなしで,スリット長9mm,スリット幅2mmの光を右眼に当て,カメラを耳側に振りスリット光が虹彩からの反帰光となるように位置を調整して撮影した。撮影機材は,ZEISS社製フォトスリットランプ40SL-P(カメラはCanon EOS-1)を使用した。
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