特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべて
6.循環器疾患
片頭痛
鈴木 幸彦
1
1弘前大学医学部眼科学教室
pp.115-117
発行日 2007年10月30日
Published Date 2007/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102008
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眼科と頭痛
頭痛を主訴として眼科を受診する場合,その多くは眼窩周囲の痛みや深部の痛みを自覚し,眼科的疾患を見つけてほしいと思っている患者がほとんどであろう。なかには,他医ですでに頭部のCT検査やMRI検査を受け,異常がなかったために最後に眼科を受診したという患者も少なくないが,その場合に眼科医は屈折異常や緑内障など眼科的疾患の有無を診断するという役目を担うことが多い。
そうした頭痛のなかで,片頭痛(migraine)は前駆症状として閃輝暗点が現われることがあるため,最初に眼科を受診する患者も多く,典型的な前駆症状がある場合には,眼科医としても他の頭痛に比べて診断しやすい頭痛といえる。
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