特集 眼科専門医に必要な「全身疾患と眼」のすべて
6.循環器疾患
心疾患
町田 繁樹
1
1岩手医科大学眼科学教室
pp.118-121
発行日 2007年10月30日
Published Date 2007/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410102009
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はじめに
心疾患は見逃すと致死的な転機をとることがあり,的確な診断と治療が不可欠である。眼症状が初発となった場合は,眼科医の果たす役割は非常に大きい。眼所見から得られた情報に基づき,内科医と連携して診断・治療を速やか進める必要がある。心疾患と関連した眼疾患の多くは血管閉塞に基づいた病態で発症する。本項ではまず,眼疾患をきたしやすい心疾患を列挙してみた。
眼科で処方した治療薬が心疾患を引き起すことがある。あるいは,循環器科の治療薬が眼疾患を誘発することがある。副作用の頻度の高い薬剤あるいは特徴的な副作用をきたす薬剤を挙げた。
最後に,眼疾患と心疾患を併発する先天性の奇形のなかで,頻度の高い先天異常について述べてみた。
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