Japanese
English
連載 網膜硝子体手術手技・7
眼内レンズ縫着術
Transscleral suture technique of posterior chamber intraocular lens
浅見 哲
1
,
寺崎 浩子
1
Tetsu Asami
1
,
Hiroko Terasaki
1
1名古屋大学大学院医学研究科頭頸部・感覚器外科学講座眼科学
pp.1160-1165
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101828
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はじめに
前号で述べた水晶体核落下,眼内レンズ落下の処理をした後に,眼内レンズを縫着する。また,増殖硝子体網膜症,増殖糖尿病網膜症などの症例で経毛様体扁平部水晶体切除術の施行後,後囊の欠損やチン小帯の断裂により眼内レンズを囊外に固定できない場合などは,眼内レンズ縫着の適応となる。
眼内レンズの毛様溝縫着法は1986年にMalbran1)により囊内白内障摘出術後の眼内レンズ縫着法が報告され,次いで1988年にStarkら2)の眼内から毛様溝に通糸する方法(ab interno sulcus fixation法),Huら3)の眼外から経強膜的に毛様溝に通糸する方法(ab externo sulcus fixation法)が報告された。
当教室では,手技的にも簡便なab externo sulcus fixation法を用いており,本稿ではその方法を詳述する。
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