異見箱
Unilateral acute idiopathic maculopathyをめぐって
牧野 伸二
1
,
大山 奈美
2
,
高橋 寛二
2
1自治医科大学
2関西医科大学
pp.256
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101768
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先に本誌(臨眼 60:1825-1829,2006)に掲載された大山奈美氏らの論文「Unilateral acute idiopathic maculopathyの1例」を興味深く拝読させていただきました。論文には,緒言中に「わが国では両眼例がNakazawaらによって報告されたのみで稀な疾患である」,また考按中に「わが国では最近,両眼例が1例報告されたが,典型的な片眼例の報告は本報告が初めてである」と記載されておりますが,以前われわれも「片眼性急性特発性黄斑症の1例」として本誌「眼科図譜」374(臨眼 55:1831-1834,2001)に症例報告をしておりました。その症例は無治療でほぼ2か月の経過で自然治癒しており,臨床的特徴である既往としての感冒様症状や硝子体中の炎症細胞はみられなかったものの,典型的な片眼性の症例であったと考えております。
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