今月の表紙
Wyburn-Mason syndrome
山川 曜
1
,
西田 輝夫
2
1井上眼科病院看護課
2山口大学医学部分子感知医科学講座眼科学
pp.1687
発行日 2003年11月15日
Published Date 2003/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410101493
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写真の症例の患者は,20歳の女性。生来より左眼の結膜充血が気になるとの訴えで,他医に通院中であった。前医では,冷凍凝固術を行ったが満足できず,セカンド・オピニオンを求めて来院された。
一見して,左球結膜に強い血管の蛇行,拡張が認められたが,中間透光体に異常はみられず,初診時の視力は右眼0.4(1.2),左眼0.6(1.2)と良好で,眼圧も正常であった。眼底所見は,右眼は異常はなかった。左眼は写真にみられる通り,視神経乳頭とその周囲を中心に非常に強い網膜血管の蛇行,拡張が認められ,網膜動静脈の吻合があった。当院の若倉雅登院長の診察にて,つた状血管腫の所見に一致し,前医で同側の頭蓋内血管腫を指摘されていたため,Wyburn-Mason症候群と診断された。
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