特集 手術のタイミングとポイント
Ⅳ.角膜
治療的角膜移植の適応とタイミング
宇野 敏彦
1
1愛媛大学医学部眼科学教室
pp.223-227
発行日 2006年10月30日
Published Date 2006/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100996
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治療的角膜移植の難しさ
角膜穿孔や難治性の角膜感染症に対して行われる角膜移植を治療的角膜移植と呼ぶことが一般的である。“光学的”とも称される視力回復を目的とした通常の角膜移植と異なり,いくつか難しい面がある。まずその問題点について考えてみたい。
1)ドナー不足
治療的角膜移植では急いで手術する必要に迫られることも少なくない。常に保存角膜を持っていたり,近くのアイバンクに依頼すれば直ちにドナーを手に入れることができる施設は限られている。
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