特集 手術のタイミングとポイント
Ⅲ.網膜・硝子体
白内障手術後の網膜・硝子体合併症
秋山 邦彦
1
1国立病院東京医療センター眼科
pp.172-177
発行日 2006年10月30日
Published Date 2006/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100988
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はじめに
白内障手術は安全性が高く確立された術式であり,また多くが術後に視力の改善を得られることが世間一般に周知されているだけに,合併症が生じたときの患者の苦痛は大きい。特に網膜硝子体合併症は手術による治療を要することが多いうえ,症状が不可逆的となって固定する可能性があるため,治療方針とタイミングを誤らないようにする必要性が高い。本稿では,眼内炎を除く主な網膜硝子体合併症について治療のポイントを述べる。
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