Japanese
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連載 緑内障手術手技・12
隅角癒着剝離術(2)
Goniosynechiolysis(2)
黒田 真一郎
1
Shin-ichiro Kuroda
1
1永田眼科
pp.902-904
発行日 2004年6月15日
Published Date 2004/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100591
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癒着解離
解離針の先を癒着部境界ぎりぎりのところにあてがいゆっくりと下方に押し下げ,毛様体が確認できたところで止める(図1)。それ以上強く解離すると,虹彩根部から出血したり,毛様体解離を起こしたりするので注意を要する。解離針の方向はどちら向きでもよいが,術者が操作しやすい方向のものを使用する。癒着部位を順次連続的に解離していき,プリズムを回しながら一度にできるだけ広い範囲で解離するように努める。
しかし,これらの操作は必ず直視下で行うことが原則であり,見えにくい部位を盲目的に解離することは併発症を起こす危険があるため絶対に行ってはならない。癒着部位が高い場合は,一度見える範囲全体を途中まで解離し(図2a),その後毛様体が確認できるまで解離するように2回に分けて解離すると安全である(図2b)。
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