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連載 今月の話題
網膜色素変性と緑内障の類似性
Clinical and pathological analogy of retinitis pigmentosa and glaucomatous optic neuropathy
大黒 浩
1
,
横井 由美子
1
,
石川 太
1
,
大黒 幾代
1
Hiroshi Ohguro
1
,
Yumiko Yokoi
1
,
Futoshi Ishikawa
1
,
Ikuyo Ohguro
1
1弘前大学医学部眼科学教室
pp.1655-1657
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100159
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眼科領域において遺伝性網膜変性の代表疾患である網膜色素変性と,眼圧依存および非依存因子により発症する緑内障は,臨床的にも病態生理学的にもまったく異なる疾患として扱われてきた。しかし最近の多くの病態研究によれば,網膜色素変性および緑内障はそれぞれの標的細胞である網膜視細胞および網膜神経節細胞がアポトーシスという共通の病的メカニズムで死滅することが明らかになり,両疾患に共通点のあることがわかってきた。したがって網膜神経細胞のアポトーシスを抑制することは,両疾患に対する新たな治療法になりうる可能性を秘めている。
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