今月の臨床 これを読めばすべてわかる―最新の産婦人科超音波診断
IV 産科における超音波診断─妊娠中・後期
[羊水量異常の診断]
羊水量異常の診断とその意義
岩砂 智丈
1
,
川鰭 市郎
1
1国立病院機構長良医療センター産科
pp.717-721
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102363
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子宮内の胎児はみんな羊水中に浮かんでいる.この羊水は胎児発育や発達に大きくかかわるだけにとどまらず,外力に対する緩衝作用や臍帯への圧迫を防御するなどさまざまな役割を担っているのである.したがって羊水量の異常は,胎児胎盤機能の異常を反映していることになり,羊水量を評価することは周産期管理を行ううえできわめて重要なこととなる.ここでは羊水量の異常を評価する意義について述べてみる.
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