特集 エコー 診療マニュアル
胎児
37.水頭症
今井 史郎
1
,
中山 雅弘
2
Shiro Imai
1
,
Masahiro Nakayama
2
1大阪府立母子保健総合医療センター産科
2大阪府立母子保健総合医療センター病理
pp.1444-1446
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409905002
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水頭症の頭部超音波像(図1)
妊娠23週の胎児頭部横断像であるが拡大した側脳室と圧迫された大脳実質を示している。児頭大横径の大きさは5.5cmとやや週数に比して小さめであった。側脳室/大脳半球幅の比(LV/HW)は63%であり,妊娠23週の正常平均が36%であることと比較し異常に増加している。CFHD(cere—brofrontal horn distance)は17mmであり,妊娠23週の正常平均の8mmと比較して大きかった。またatrium幅も11mmと正常平均値と比較し大きかった。この症例は腰部髄膜瘤をも合併していたが,レモンサインは認めなかった。
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