今月の臨床 子宮体癌—理解のためのQ&A 33
予後に関する因子
30.癌腫瘤の進行度と予後
蔵本 博行
1
Hiroyuki Kuramoto
1
1北里大学医学部産婦人科
pp.338-339
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904923
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子宮体癌は,癌のなかでは予後良好といわれる。しかし,日常診療において,その治療に苦慮する例を経験することも決して少なくない。そのため,老健法による子宮癌検診に体癌検診も組み込まれるようになった。より予後の良い体癌を早期発見するようにとの意図の現れである。
そこで,北里大学病院で取り扱った子宮体癌例を中心に,どのように癌が進展すると予後が悪いのか,癌腫の進行度と予後について検討することにしたい。なお,集計の対象となった体癌は,1985年までに経験された122例で,うち3年経過例は68例,5年のそれは49例である1,2)。
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