薬の臨床
高感度妊娠診断試薬セロテスト50の使用経験
卜部 諭
1
,
本庄 英雄
1
,
柏木 知宏
1
,
柏木 宣人
1
,
上島 典子
1
,
船越 典子
1
,
藤沢 秀年
1
,
田村 尚也
1
,
北脇 城
1
,
山本 宝
1
,
岡田 弘二
1
Mamoru Urabe
1
1京都府立医科大学産婦人科学教室
pp.835-839
発行日 1990年9月10日
Published Date 1990/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904892
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
hCGに対するモノクローナル抗体を用いた新しい簡易妊娠診断薬セロテスト50の検討を行った。
本キットはhCGの検出感度が50mIU/mlと高く,LH,FSHおよびTSHとの交差反応性は認められなかった。
正常妊娠53例につき妊娠週数別に検討した結果,陽性と判定されたのは妊娠4週で4/6例,5週で6/8例,6週以降で39/39例であった。また,非妊娠24例の判定結果はhCG50001U投与後3日目の1例を除き全て陰性を示し,臨床上特に問題とされる偽陽性の症例は1例もなかった。子宮外妊娠および流産の異常妊娠7例については全て陽性を示した。
高感度かっhCGに特異性の高いセロテスト50は,規定された反応時間がなく操作を連続して行うことがでぎるので,外来診療においてこれまでの妊娠診断と比較して特に有用であると思われた。
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.