今月の臨床 分娩の多様化とリスク管理
分娩様式とリスク管理
7.無痛分娩
甘 彰華
1
1けいゆう病院産婦人科
pp.1447-1451
発行日 2002年12月10日
Published Date 2002/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904799
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
硬膜外麻酔は,無痛分娩の領域において産痛を抑制する方法としてその有効性と便宜さから広く受け入れられているが,その反面,リスクも伴うことを十分考慮してその施行にあたっては慎重を要する.というのは,無痛分娩は疾病を有する患者を対象としているのではなく,自然分娩という方法も可能であり,何の異常もなく無事出産して当然という妊婦を対象としているからである.したがって起こりうる偶発症・合併症を熟知しその発生を未然に防ぎ,速やかに対処することが必要かつ不可欠な医療行為なのである.このためには,情報の開示を徹底し,インフォームド・コンセントを得ることが肝要である.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.