連載 病院めぐり
佐賀県立病院好生館
西田 純一
,
野見山 亮
pp.1153
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904738
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佐賀県立病院好生館は,約170年前,1834年に名君といわれた佐賀十代藩主鍋島閑叟公が医学館を設立されたときに始まります.1858年には現在地に移転し「好生館」と命名されました.その名の由来は中国の書「書経」にあり,「好生之徳沿干民心」からとられた由です.その後,幾多の変遷を経て明治29年,現在の佐賀県立病院好生館となりました.以来,古賀穀堂の言葉,「学問なくして名医になることは覚束なきことなり」を設立の理念とし,佐賀県唯一の県立病院として,高度・特殊医療,救急医療,一般医療などを担っています.昭和52年に,施設の全面改築を行い,地上8階建ての本館を建設,診療機能の高度化と医療設備の一層の充実をはかりました.昭和43年に臨床研修指定病院,同51年に佐賀医科大学の関連教育病院の指定を受け,平成元年10月に本県唯一の救命救急センターが開設されました.また,平成10年2月に,自治体病院としては全国で2番目にあたる緩和ケア病棟が開設され,病床数は541床となっています.
産婦人科は大正9年に発足したとの記録があり,今年で84周年ということになります.現在のスッタフは福田耕一部長,野見山亮医長,西田純一医長の3名であり,佐賀医科大学より研修医1名が派遣され診療に従事しています.外来診療は月曜日から金曜日まで行い,再来は予約制としています.
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